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雲南珈琲について、
◆1990年頃、スイスの世界的大手ネスレが雲南省でのコーヒー生産に可能性を見出し投資する事から中国の珈琲生産は少しづつ動き始めます。  
◇その当時は珈琲相場の価格下落に伴い、世界的に継続的な珈琲の生産が危ぶまれていた時です。 北半球の発展途上国で投資先としてコーヒー生産に可能性があり、しかも今後の発展の勢いが見られた中国がターゲットとなったのかもしれません。 当時は危機的に珈琲相場が安かった事もあり、ゆっくりグダグダと中国のコーヒー生産は継続されますが、その相場下落は2000年まで続きますので、何の光も見出せないまま10数年の歳月が過ぎていきます。

◆その後、2001年頃よりスペシャルティ珈琲がまずアメリカで注目され、その後日本・欧州へと広がっていく中、一気に力を付けたスターバックスが雲南省への珈琲の本格的投資を発表します。 そうする事で、それまで種を撒き続けていたネスレも本格的な投資計画を発表し競い合う形で一気に盛り上がります。 そして、それからそれからさらに20年の歳月が発展と共に過ぎた事で、今回のこのコーヒーの様な素晴らしい仕上がりになるわけです。


カッピング・・・香りは、甘く、プラム、少しポートワインを感じる複雑系。 焙煎によっては香味には、バレルエイジド珈琲的な強めの香味も感じます。 酸味はジューシーで主張がある。口当たりは、滑らかで太さを感じる。 後味は、ワイニー系にして綺麗なのが特徴。強めのアナエロビックやワイニー精製の珈琲に疲れ気味の方にもおすすめできます。

焙煎ハイ~フルシティでOK。 お薦めはハイ+~シティ程度。 深く煎り過ぎない方が、香りや複雑味が増して良い。 因みにハイ+程度というのは、勿論2ハゼまではローストしないです。
 雲南珈琲 Yinhui Coffee Estate, Anaerobic Fermentaion Natural


生 産 国: 中国
生産地域: 雲南省孟連タイ族ラフ族ワ族自治県娜允鎮妄掌村
生 産 者: 銀輝珈琲農園 農園主:李輝
業   態: ラフ族の零細生産者と契約し運営 
品   種: カチモール 
 規   格: AA 
認   証: RA認証 4C認証 カフェプラクティス認証 
スクリーン: 15UP 
標   高: 1400m 
収 穫 期: 2022年 5月-7月 
 精製方法: アナエロビック ナチュラル
乾燥方法: 天日乾燥 
クロップ年: 2022/2023
日本到着: 2023年7月 
梱包/保管: グレインプロ/定温保管 

  アロマ:  
  ボディ:
  酸 味:
  後 味:  
 
China☆雲南珈琲           孟連銀輝珈琲農園
 
 WINWIN本舗では11年ぶりの雲南珈琲です。
◆前回2012年は、中国での出始めのスペシャルティロットを紹介しており、中国にして美味しい豆で驚きました。 さらに10年の月日が流れ、今回は世界比較でかなり素晴らしい珈琲に成長しており期待以上のものでした。
 2022年末からワイニー系ナチュラル精製の珈琲がことごとく当店のテストに合格せず、悔しい思いをしながら仕方なく取り扱いを断念しておりました。 ワイニー系精製は本当に難しいのです。 そして・・・期待半分でこの雲南珈琲に出会い、一発合格となりました。 当店で言いますと、価格と風味を考えますと大ヒットワイニー系ナチュラル精製珈琲と言えます。

孟連銀輝(メンリャンインフイ)珈琲農園は、プーアル市が直轄する孟連タイ族ラフ族ワ族自治県の芒掌(マンツァン)村にあります。
◆簡単に地理を説明しますと、広大な中国の最西南部に位置するのが雲南省。 雲南省の中でもその最西南部にあるのが、プアール市(=普洱市)。 そしてそのプアール市の中でもはたまた最西南部にあり、県の半分がミャンマーと隣接した国境の山々に囲まれているのが、農園のある"孟連タイ族ラフ族ワ族自治県"となります。
◇今では中国も、聞いた事のあるいくつもの主要な都市は、高層ビルが立ち並び近代都市となっていますが、このプアール市は中国最西南端の市だけに、そのほぼ全ての面積が山地というほどの山岳の中にある市となります。

精製について・・・プアールと聞いてまず日本人が連想するのは、プアール茶ではないでしょうか?
このプアール茶は中国の雲南省が主産地で、発酵させた後熟成させることで特有の風味を持つ茶の一種でして、この発酵技術を取り入れてコーヒー作りをしています。
収穫するチェリーは糖度24%前後のものを選んでいます。糖度24%は、サクランボの佐藤錦とかシャインマスカットのレベル。精製過程は、収穫したチェリーを水洗いし、ラックに移して水切りをする。発酵タンクにチェリーを入れて、120時間嫌気発酵を行い、パティオに移して含水率18%まで乾燥させます。 さらにプーアル茶製造工程で行う握推(発酵酵素を生み出す工程、好機発酵)を72時間行い、ようやく最終乾燥のため、ドライベッドに広げて含水率13%まで乾燥させ珈琲生豆となります。
今回のロットでの合計192時間発酵での精製は、このロットのために初めて行われており世界でわずか600kgだけの超レア珈琲となります。 しかも、素晴らしい仕上がりです。


 
Anaerobic Fermentaion
Natural