|
||||||||||||||||||||||||||||||||||
標高2000メートルのこの場所にカンクワモ民族の先住民が大自然の森林の中で化学薬品を一切使わない有機栽培(今回認証は無し)をしています。このエリアはカンクワモ民族だけでなく他の先住民も含めコロンビア政府より先住民保護指定地区として、その血脈と歴史文化・大自然の森林を護っているのです。 ☆この場所はカリブ海からみてシエラネバダ山脈の裏側に位置していて、空気は湿気が少なく乾燥しており、気温も昼と夜では12℃の明確な寒暖差、雨は山と山のくぼんだ位置に流れ吸収されることで、そこには様々な植物が育ち、その腐葉土からなる豊かな有機層の土壌に恵まれています。 大自然の山脈が地平線にいくつも並び立つその雄大な姿は絶景として世界的に有名な自然観光地でもあります。 ◇そんな環境の中で、収穫を行なった後にウォッシュドプロセスを行ない、アフリカンベッドで丁寧にゆっくり乾燥(写真左下)させてから、シエラ・ネバダ・デ・サンタ・マルタエリア全土を管轄するアソプロカン組合に持ち込み最終精製がされます。 ◇精製の水源には、シエラ・ネバダ・デ・サンタ・マルタ山地を源流とする2本の川が合流したグアタプリ川の綺麗で豊富な水が使われます。 ◇農地からそれほど離れていない地のサンタマルタの近くには国際貿易港がある為、コロンビアの他の産地ほど国内の輸送にストレスが掛からないのも好条件です。 中央コロンビアのウィラやサンアグスティンの珈琲は港にコーヒーを運ぶ為に舗装のままならない山道を通り24時間以上掛かるという大作業となりますが、サンタマルタでは半日もかからずに港湾倉庫まで運ぶことができるというメリットがあります。 カッピング・・・全体的にティピカらしい.、もしくはティピカを超えた素晴らしい香味を感じられる上質ロット。 焙煎度合いによって色々と香りも変わる。 基本はフローラルで華やかな気品を感じる香りですが、度合いが深くなるとそこに香ばしさが加わるなどする。 どの度合いでも甘く複雑な香(香りは淹れた直後よりも時間経過に伴い何とも複雑で上質な香味に変化していきます)。 角の無いティピカの丸く甘い酸味を感じる口当りの中にしっかりとしたコクを感じる。 風味バランスも絶妙に良いです。 口当たりもベルベットで滑らかさがあります。後味の複雑味はさすが良質なティピカです。 綺麗さは保持した上で、始終複雑な奥深い風味が楽しめます。丸いしっかりとした酸味がありますが、冷めるに従って甘味や複雑さが変化し、とても良い風味になります。 総評として、判る人には判る高級な香味が感じられる素晴らしいロットと言えます。 焙煎はハイ~シティと幅広く適応。 お薦めは、ハイ。ちょっと浅めに、ジューシーな酸味と甘みを全面に出すもよし、少し深めにレーズンのような深みのある甘味酸味を出すも良しと万能です。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||