デカフェについて
デカフェ処理はメキシコにある世界的な大手DESCAMEX社で行われます。DESCAMEX社は、マウンテンウォーター式(MWP)とMC式(MCP)という2種類のデカフェ製法を持ちますが、今回はMWPです。
マウンテンウォーター式という名前ですが、このプロセスに使用する水は、メキシコ最高峰の山、氷河を頂上に持つピコ・デ・オリザバ山(標高5,636m)の澄んだ純水を使用して行われます。
このMWPの良さは大きく2つあります。 一つ目は、そのプロセスに一切の化学物質を使用しないという事です。 2つ目は、他方式比較で美味しいデカフェができるという事です。
まず一つ目の化学物質を使わずにカフェインだけを取り除くという事ですが、世界中のメジャーな高基準の有機認証(世界で最も厳しいUSDAも取得)を得ています。 もちろんJAS有機認証も取得されています。ある意味通常の珈琲よりもかなり安心なデカフェとなります。
2つ目の良さも美味しさですが、薬品を一切使わないだけに、これまでのデカフェのようになんかちょっと薬品臭いような香味がありません。 それだけでなく、コーヒー本来の美味しさもそのまま豆に閉じ込めるのでそのまま美味しいのです。
そのMWPカフェイン除去率は、驚異の99.4%です。水抽出法の他方の雄であるスイスウォータープロセスの除去率は99%ですので、かなりの割合でカフェインが無い珈琲という事がわかります。
それでは、そのマウンテンウォーター式(MWP)の方法を簡単に説明いたします。
1.生豆の分析検査(この検査の結果でプロセスが準備されます)
2.生豆を水に浸して珈琲の成分を豆から除去する。
3.水分からカフェインのみを抽出除去し、その他の成分をコーヒーに戻す。
4.ドライヤー1回目円筒型乾燥
5・ドライヤー2回目振動型乾燥
6.ドライヤー3回目垂直型乾燥
7.コーヒーの研磨
7つの仮定でカフェイン除去されますが、乾燥だけで3つの工程で8時間以上を掛けてコーヒーの成分を壊さないようゆっくりと行います。
カッピング・・・まず最初にハードル上げときます。 ちょっと前のデカフェとは全然レベルの異なる旨い珈琲です。
コーヒーとして純粋にとても美味しいのです。
甘酸っぱさを感じる香り。コクあり、
酸味も程よくバランスもとても良い。 後味も奥深さがあって良いです。 さらに、
全体にとても綺麗な風味です。 もちろん後味も綺麗です。 これまでのデカフェのイメージを良い意味で裏切ります。 体調や、就寝前など時間に関係なくどんどん楽しんでください。
焙煎はハイからシティ程度まで。 デカフェは生豆の状態で褐色(チョコフレーク色)ですので、僅かなハゼ音と温度・時間でローストを進めていきます。