◆ スペシャルティ珈琲をラム樽でエイジングした特別なバレルエイジド珈琲です!
■このバレルエイジドコーヒーを生産するのは、Quercus Coffee社(クエルカスコーヒー社)。 この会社が所有する2農園(サンホゼ農園とプリマヴェラ農園)の内、標高がより高いプリマヴェラ農園のウォッシュドコーヒーが採用されています。 今回のバレルエイジドコーヒーは、8年以上ラム酒を寝かしたオーク樽に3か月程度特別な方法で寝かしたり攪拌したりしたラムの香味がギュッと詰まった珈琲です。
■Quercus Coffee社の原型は、創業者ギラーモ氏と妻となる代々コロンビアでコーヒー生産している家系に生まれたのカルメンサ女史が2010年に出会う処からスタートします。 その後ギラーモ氏はコーヒーの生産にのめり込んでいきます。 そして、2017年頃ギラーモ氏のフロリダに住む義嫁との会話から一気に現在のQuercus Coffee社のバレルエイジドコーヒーの世界的展開に発展していきます。
それは、スタバが試験的に作った最初のバレルエイジドコーヒーの評判から、”アメリカではウイスキー樽で作ったコーヒーが好まれている。それならコロンビアならラム酒樽でもいけるじゃないか?との会話からです。 ギラーモ氏の子息セルジオ氏は、フロリダ大学で食品と資源経済学の博士過程を終了し、その当時はフロリダの大学でエコノミストとして非常勤講師をしていました。 そのセルジオ氏もアメリカでのキャリアを捨て2017年8月からコロンビアに戻りQuercus Coffee社の共同創設者としてラム酒樽でのバレルエイジドコーヒー作りと専門のマーケティングに専念します。
その行動の速さは、スタバがバーボン樽のバレルエイジドコーヒーを披露してから僅か5か月後の事です。 そもそもマイクロロット専門のスペシャルティ珈琲専門農園であるQuercus Coffee社はその後2年程度の歳月で世界的に知られるバレルエイジドコーヒー生産者となります。 勿論、その2年の試行錯誤と生産に掛かるコストが甚大です。 因みにバレルエイジドコーヒーをそのきっかけから成功に導いたセルジオ氏夫妻は、コーヒーの完成を見届けた後に再びアメリカに戻り、2021年現在セルジオ氏はセントラルフロリダ大学の助教として活躍中・・・勿論、Quercus Coffee社の共同経営者として引き続きテレワークでコーヒーの販路作りをするスーパー2足の草鞋を履いています。
■バレルエイジド珈琲は、いまやアメリカをはじめコロンビア、ベトナムや日本と酒樽がある処では、そこかしこと作られるようにはなりました。 しかし、高地産マイクロロットの生産地で収穫され精製された良質な鮮度の高い珈琲をそのまま現地で仕込んだバレルエイジド珈琲は、私の知る限りまだこのQuercus Coffee社の珈琲だけです。 その酒の蒸留所とコーヒーの生産地がマッチしないとできないかなりレアな組み合わせなのです。 そして、コーヒーエイジングに使用する樽もどの酒類を仕込んだ樽かでその風味もそのまま変わります。
一番メジャーなのがウイスキー樽。 流通しているバレルエイジドコーヒーの殆どは、バーボン樽仕込みのものとなります(もちろんバーボン樽仕込みの珈琲も良いモノはとても美味しいです)。 この場合には、生産地からアメリカに運ばれて作られるパターンが多く、スタバなどはそのシステムでバレルエイジドコーヒーの殆どを作っています。 ラム酒のバレルエイジドはとてもレアなのですが・・・このラム樽が珈琲ととても良くマッチしています。
■バレルエイジド珈琲と聞きますと、シンプルに樽に豆を入れて幾らかの期間保管しておけばいいのだろう・・と考えがちですが全然違います。 豆全体に樽の付いたリキュールの香味を程よいレベルに付着させ浸透させる技術が必要となります。 薄ければただの変な香りのする珈琲、強すぎればもはやお酒。 あれ?これお酒が入ってるコーヒー?と思わせる程の細かなレベルで香味を移す為にかなりの手間がかかるのです。
Quercus Coffee社の農園の様子やバレルエイジド珈琲の製造過程を紹介したユーチューブ動画をご案内します。 ラム樽ごと攪拌して香味を移す作業を確認する事ができます。 そのほか、寝かせたりして3か月で作業が終わります。
→ユーチューブ紹介動画はここをクリック15秒あたりから少しだけですがラム樽の攪拌の様子が確認できます。このよう処理する事で、樽の色やラムの色が珈琲に付着します。