焙煎機能付きのコーヒーメーカーは、今よりも家庭用焙煎機が認知されてないときに画期的なコーヒーメーカーとして登場しましたが、このタイプの機械の家庭用に作られているタイプ(1部業務用もNG)は、いずれも美味しいコーヒーを飲みたい人には,
どの機種も全くお勧めできません。
※当店には頻繁に”ロースト機能付き珈琲メーカーで淹れた珈琲が美味しくないのですが、どうにかできないのか?”といった内容の問い合わせが来ます。しかし、実際この手の機械で本当に美味しく珈琲を淹れる事は不可能に近いと言わざるを得ません。これだけ便利な機械にも関わらず実質取引価格のリーズナブルさがそれをはっきりと示しております。
理由は、下記になります。
理由1:
焙煎した直後のコーヒーは美味しくない!
焙煎機能付き珈琲メーカーは、生豆からコーヒーを焙煎し、その後抽出まで自動でしてくれるというのがセールスポイントの機械です。しかしながら珈琲というのは、焙煎直後は、焙煎数日経過した珈琲に比べて香りも,風味も劣り美味しくありません。折角自家焙煎しているのに、美味しくない珈琲を抽出することはもったいないです。
最近の機械では、焙煎豆のストック機能を兼ね備えたというものもありますが、いずれにせよ、一度の焙煎量が少ない家庭用タイプに装備されていても焙煎後の風味のピークで珈琲を飲むことが難しく、ストック機能も実質的には無意味な機能と考えられます。
理由2:
焙煎力が弱い!
焙煎機能付き珈琲メーカーの殆どは、焙煎力が非常に弱く全ての珈琲に対して美味しいポイントまで煎り上げることが出来ません。
焙煎機の説明に、”専用珈琲豆が必要”等と注意書きしているタイプはまず、焙煎力が弱いです。飲み比べるとわかりますが豆によっては、かなり生っぽい味がします。また、”専用珈琲生豆”の類は水分を枯らした豆が多く生っぽい味は避けることができますが、美味しい珈琲の主要条件である高品質珈琲生豆や新鮮な珈琲生豆の多くは水分を多く含んでいる為をこれで焙煎してもまず自家焙煎と胸を張れるほどは美味しくなりません。
理由3:
故障する個所が必然的に多くなり利便性に掛ける!
焙煎機能付き珈琲メーカーは、内部に焙煎機、珈琲ミル、珈琲メーカーを一体型にしております。その為、色々な個所が壊れる可能性があります。その都度修理すればよいのですが、やはり別々の方が良いです。特に、焙煎機部分とコーヒーミル部分は、故障の多いパーツとなりますので,分離されている方がいいことは明白です。ミルの刃などは消耗品ですし、美味しい珈琲を淹れる為にも専用のミルを使用した方が良いということもあります。
理由4:
焙煎量が少なく、抽出量に無理がでる。
焙煎機能付き珈琲メーカーは、一度の焙煎量の少なさも欠点となっております。
美味しい珈琲を抽出する為には、小さい珈琲カップ1杯(150g)あたりだいたい10g程度の焙煎豆は少なくとも使用したい処ですが、焙煎量が少ない為に1杯の為に使う珈琲豆の量を1杯あたり5g程度に設定されており美味しい珈琲を抽出できません。
そんな処も是非とも改良したいところです。
手間を惜しんでは折角の自家焙煎珈琲の意味も無く不味い珈琲しかできなくなります。 せめて珈琲の味がわかる人のご購入は控えた方が良いでしょう。
各メーカー様も改良は大変でしょうが、より良い商品ができましたらサンプル送ってきてくださいませ。チェックして評価させていただきますし、当店企画に合格する商品がありましたら販売いたします。